お、おばあさんなんかじゃ、ないよっ!
これからもっと、何十年もしないと、おばあさんにはならないもん!
[隣で一緒に寝ている女の子に、ローレルは慌てて反論します。
まだおばあちゃんになるのは早いのです。
もっと何十年も経って、結婚して、お母さんになって、それからじゃないとおばあちゃんにはなれません。
女の子>>+31はおっとりとした声で、ローレルに呼びかけます。
そうでした、ローレルはなにを忘れていたのでしょう?]
親友のことを忘れてしまうなんて、とんだおねぼうさんだ、と反省しました。
[親友はひとりしかいなかったはず――そう考えかけて、けれどもその疑問は、指に触れた彼女の唇に霧散していきます。]