あれ、カーク先輩。[馬に任せて進むうち、ぼんやりと、周囲が明るくなってきた。前方に見えるのは、ついさっきまで話していた相手の姿。でもあの海辺の光景は、幻だったのだろうと思う。そこでは互いに海水着姿だったけれど、今はどちらも軍服に身を包んでいて、]……ナハトフルーク?[青毛の馬は、カークにまっすぐ近づいていく]