―爺さんと話した少し後―
[何故か若返っていたモーリッツとの話がひと段落し、彼がどこへ向かったのかはわからないが、そろそろ宿の様子を見に行くべきかと…歩みを進めていたその時だった。]
……は?
[樹の上に小さな女の子が座っている。よく考えれば自分は幽霊である。そうしてそんな場所にいる彼女>>+22もまた同じような存在なのかも知れないが、そんなこともうっかり忘れて。]
おーい、落ちたら怪我するからそんなとこに居たら危ないぞー!
[と叫びながら樹のふもとに駆け寄って行った。まだ少女の顔は見えていなかっただろう。]