…だから?
[何かおかしな事があっただろうかと、キョトンとした眼で首を傾げた。
――彼の頭の中で、世界は都合よく書き換えられている。
死を自覚すれば、本当に壊れてしまうから
相手に触れられないのも、彼の頭の中では"常識"として上書きされてしまっているのだ
使命を成すことが出来ないと、認めたくないから]
とにかく僕は、あれを見つけないといけないんだ。
あれを見つけて、海賊を追い払って、僕はアースガルドに行くんだ。
…君は、この辺では見てないんだね。
やっぱり誰かが持ち去ったのかな…
[右手を顎に置いて、うーんと考え込む。
こんな彼の様子を、果たしは相手はどのように"観察"していた事だろう*]