― ??? ―……負けちゃったの。レトが言ってたとおり、とっても早くて、風に慣れてて。[どこか嬉しそうにすら語りながら。怪我のことは、眉を下げながら少し引き攣り気味に笑った。あまり心配をかけたくなくて]んー、ちょっと痛いけど。大丈夫。トルメンタも、ねっ。[氷竜は実像だったのか、心象が生み出す幻だったか。けれど本物のように少し呆れた声で、どこが、と言いたげにウルゥと鳴いた]