[続けて彼が口にした疑問、
どこかで会ったことあるのかという問い>>+28も尤もだった。]
えっと、貴方がメイン・サロンで発砲した辺りから、
私も其処にいたんです。
なので一部始終を見ていました。
だから、こうしてちゃんと話すのは今が初めてです。
[あの時の私は他の人からは見えていなかったから、
と心の中で付け加える。
そして少し言いづらそうにつっかえながらも、
私は気になっていたことを尋ねてみる]
その、ベネディクトさんは……やっぱり紅い服の人に……?
ガルーって実在する……ですよね。
ごめんなさい、私まだ信じられなくて……。
[彼がこうして私を認識出来ている時点で
答えは出ているようなものだったけど、
それでも私は確かめずにはいられなかった。
私にとってガルーはつい少し前まで
物語の中に出てくる空想上の生物だったから]