――……、まあいい。死人の惚気を延々と聞かされるのも、面白くもなかろう。[そう、話題を転じて]どうだね――私は見ての通り、死んでいるが。生きた人々の目には映らずに、諸々のことを聞き取れる。この船を襲う陰謀の全貌を知ることだって、いまなら容易い。私の言葉を世間に伝えてくれるのなら、私はそれを調べて、きみに協力するだろう。[どうかな――と、訊ねた。それが無意味な問いとは、俯く彼の反応からは、まだ察せず*]