― 天上宮・治療院 ―
[そして治療院にて、カサンドラと言葉を交わし別れた後]
『やれやれ』
[個室に入り戸を閉めるなり、崩れ落ちた男>>+28に、眉の端を下げる。
苦笑はすれど、そこまで耐えた心中を思い、それ以上の咎めは口にせず]
『良いだろう。
まずは寝台へ上がらねばな』
[今度こそ力尽きた様子のバルタザールへ手を貸して、寝台に身を移し。
気の増幅は得意という彼に頷いて、それが為せるまではと金気による治癒を始める。
その間に眷族の戦いぶりを聞いたなら、その口の端には二つの笑みのいろが浮かんだ*]