! キアラ![ふいに心の龍が咆哮あげて両翼をはばたかせたのを見てとっさに名を呼んだ。>>+28その声も、しかし、彼女らしからぬ深い思索――その声は絆の石を通じて聞こえてきていた――から一瞬で引き戻すには至らず。視界の先でキアラが動きだした心の龍から逃げきれず身をかっさらわれるのを見る]キアラっ! そいつは―――[言いかけた声を途中で飲み込んで胸元に手を当てる。せめてもの対抗策にと声なき声に切り替える]