[視覚だけで楽しめる豪華な料理や、エレオやサシャ、顔見知りの方々が美味しそうに料理を食べている姿をふわふわと漂いながら見つめていたのですが。
見ているだけで幸せになれそうな光景と同時に「何故あの場に私は居られないの」と葛藤が生まれ始めていた時でした。
たどたどしい女性の声が聞こえてきたのです>>+29。]
声の方向に振り向くと、確か数日前に医務室ですれ違ったおとなしそうな方と、落ち着いた雰囲気の方>>+18>>+28、二人の女性の姿がありました。
その二人の女性も私と同じように、半透明のまま、浮いていたのです。
自分の姿が今まで確認出来ていなかったのですが、この時になり漸く私の姿も、どうやら彼女達からは同じように見えていることに気付いたのです。
改めて実感する、『私は死んだ』現実。
声を掛けてきたおとなしそうな女性は、「カーク」の名を出したのです。
ここで私は彼女の名前を思い出しました。]