[前触れ一切になしに、低い踏み込みから繰り出されたのは薙ぎ切り──と最初は見えた。ならばこちらは、と一撃を上へと避けるべく地を蹴るものの] ……っとお![実際に向けられたのは薙ぎの一撃ではなく突き上げ。予想外のそれを完全に避けるにはいささか高度が足りない。ならどうするか、との思案は短いもの]