[利き手の第二指第三指で、一枚の便箋を引き出す。独特の桜色で便箋に描かれている文字は、魔法の名。] 『 "桜華ノ雨" 』 [彼が黙ったまま宙へその便箋を放り投げれば、空で爆発を起こし、一瞬にして便箋は桜吹雪へと化した。そのまま舞って行く様に見えた花弁達だが、一枚一枚がくるくると捻じれ、細く長い雨粒へと形状を変え。]