― 湯殿 ―
[湯に半身を浸かって寛ぐ梟は艶笑を滴らせる。
微睡むように半ば閉ざした瞳を、贄殿の室の方へ向けた]
…ふ。私達の繊細な心が傷つくことだよ?愛の告白をそのように軽やかに躱されては
それとも──誘っておられると理解して良いのか、鴉公
[脅しめかして響いた言の葉>>+27に惹かれずにはいられない。
垣間見せられる執着の純粋さ]
『貴方』を、『その仔』から、奪いたい
冗句ではないと申せば…この舌を引き抜いて、召し上がってくださるか?
[それこそ戯れ言そのものの口調に、甘く霞む媚を含めて]