― ??? ―
ふぁ。ロッテ?
[名前を呼ばれて目を開く。>>+11
さっきまでいた陣地内とは何となく違う場所だった。
けれど、彼女が敵司令官に連れ去られたことも知らないままだったので、強い違和感を抱くことはなく]
あ。えっとね。
霧の中を飛んでたら、風刃の騎竜師さんと会っちゃって。
お互い引けないって……ぶつかっちゃって。
[まだ兄のような人との思い出を取り戻せてはいなかったが、敵を呼ぶには随分と柔らかい呼び方になっていた。
リーゼロッテに伝わっていなかったことについては、また通信機の操作をミスしたのかもしれないと、頭が勝手に「ありえそうなこと」で修正していた]