― 天上宮・庭園 ―『無理せずともよいものを』[治療院へと運ぶ前。 申し出を断り自らの足で歩くバルタザール>>+24に、彼にのみ届く声で呟いた]『同じ金気を操る身、我が眷族も世話になったであろう。 その恩を思えば、この程度は安きものよ』[金気の消耗は激しく、立っているだけでも困難と知れる。 それでも彼の意志を受け、移動の間は手を出さず付き添うに留めた]