お屋敷……?
[少女が私を無言のまま見つめ、
ぽつりと口にした言葉>>+19。
それを頼りに私は必死に記憶の糸を手繰り寄せる]
あっ、もしかしてあの時のお屋敷かな。
[記録係としての職務柄、
様々な会談の場に書記として同席することがある。
その場所がどんな場所なのかなんて記録係は知る必要がないからと、
必要以上の情報が渡されることはあまりないけれど。
戦争には補給や運搬、通信など膨大な後方人員が要るように、
戦場には広大な非戦闘地帯が要るし、
兵士も職務を果たす時間よりも、待機や移動する時間の方が長い。
私はそんな会談前の待機時間に彼女を見たのだった。
こちらを少し羨ましそう見つめている様子が
どこか印象的だったっけ。]
うん、そうだよ。何度か尋ねたことがあるよ。
まさかこんなところで再会するなんて、
これは運命なのかもしれないね!?