[やがて夜が明け、エルナの遺体を見つけた生き残った者たちが広場へと集まってくる。
宿に戻っていたエルナの魂もその中にあって、その姿を見て少し安心したように微かな笑みを浮かべた。
どうしちゃったんだろう、となにやら落ち込んだ様子の彼女に、そっと声をかける]
――大丈夫。
きっと、気づいてくれる。
僕らの、みんなの死は無駄にはならないはずだから。
[生きている彼らから目を背けず、行く末を見届けようとする彼女の手を取り]
だから
――彼らを信じて、見守ろう。
[硬く、握り締めた。
――オットーの事も、止めてくれるはずだから。
そう、心の中で呟きを残して**]