― 回想・入学したての頃 ―[あの当時は、早く強くなりたかった。強くなって家に帰りたかった。そう意気込んで、最初で躓いて迷子になる間抜けっぷりだったがさておいて。強さが確実に現れる実技の授業は、楽しみというよりは切望だった。]『じゃ、真っ先に素振りをしてみたい奴、手をあげろ!』