[パイロットとしての、男の適性が、疑われる事はなく、そのまま以前の通りに勤務する事も可能だった。しかし、男は自ら能力の封印と退役を願い出た。それが、逃げであるとは、男自身が一番良く知っていた。だが万一、制御しきれぬ事態が生じたら…仲間を守るために使うと決めていたその力で、仲間を傷付ける事になるかもしれない、その事実に、その時の男は耐え切れなかったのだ][夢見ていた新型機の完成が漸く形になりつつあった、その時であったからこそ…**]