言いなりになるのがいやだなどと、また我儘なことを。 先ほど、鴉殿に思う様してもらったのだろう? 感謝して、またしてくださいとお願いしなくては駄目だよ。[ちろりちろり。舌を出しながら、蛇はごく楽しげに言う。] どうしても君が嫌だというなら、私は無理強いしないけれどね。 代わりは、いくらでもいる。 ほら、君の大事なタクマ君も、ちょうど来ていることだし。[濃い霧の上に、別の場所の映像が映った。暗闇の中、途方に暮れる男の姿が見えるだろう。>>70]