― 1F 東階段 ― どういたしまして! 僕に任せてくださいねー![スピーカーの音声>>*10に彼が足を止めたのは、西階段。どうやら補佐のお礼と、何か仕事を頼むとのことらしい。声の主が何処に居るのか彼は知る由もないが、いつの間にか返事をしつつスピーカーに向かって手を振っていた。 ぶんぶん。その姿を誰かに見られているとか、見られていないとかは別として、一人、 彼はとても満足気なご様子であった……。]