― けれどそんな幸せも ― ……しん だ? だめだった の?[腹を強く打った母の中で、弟の命の灯火が消えた。 そして、母もまた。] そんな、…………[――お母さんが私を庇ったせいで、 お母さんも弟も死んじゃった][大事な家族まで死なせてしまった。 生きようと足掻いた結果がこれだ。 抵抗せずにすぐ殺されていれば、 お母さんたちは助かっていたんだろうか。 私は、一体何なんだろう……**]