[半身たる太刀・桜月は魔と同じ力を幾つか備える。その内の一つが、血を己が力に転ずる、という所。つまりは比喩ではなく、文字通り、血が美味かった、という意味合いがあったのだが、そこを語る事はせず]おう、わざわざすまぬな、雷華。今、迎えに行こうと思うておったのだが。[目の前に従華を下ろす旧知>>15に向けるのは、常と変わらぬ──否、常よりも満足気な、笑み]……さすがは、そなたの選びし牙よの。年甲斐もなく、はしゃいでしまったわ。[軽い口調で言った後、ふ、と一つ息を吐き]