[カークに頭を撫でてもらう自分を見ると、もう感覚はないのにくすぐったくなる。>>53
カークもよく頭を撫でてくれるよね、と嬉しくなって。いつもありがとう、と笑いかける。
よく見れば、カークもトールも怪我をした痕跡がある。もしかして『人狼』が?それとも何かあったのだろうか。
二人とも大丈夫?気をつけてね、と届かない声で心配を。
最後、蓋の向こうに見えなくなる自分を不思議な気持ちで見つめる。死んだという事実を理解はできるけれど、まだ実感がわかない。
と、カークとトールがノトカーを呼ぶのに、ようやく自分の隣に誰が眠っているのかを認識した。]
え?!ノトカー?
[一体どうしてノトカーが?もしかして投票?ノトカーも『人狼』なの?
それともあの後シメオンと共にいる『ガルー』が…?!
トールとカークに尋ねる訳にもいかず、え、え、と混乱する。まだそこにノトカーがいれば、彼の姿に気づいただろうか。いなければ、何があったのかを知ろうと船内をうろうろするだろう。]**