ただの…人間……?
奇声されなかったら………?
そんなのは夢物語だよ!
もしもなんてない!
起こってしまったら変えられないの……!
ここからは…この世界からはどうしたって、言葉を伝えることはできないの────っ!
[もちろん彼に聞こえる事はない。
その叫びは、この数日で思い知った自分自身の無力さを呪ったもの。
希望を見て、絶望して、そんな日々を送り続けた私の、想いの全て。
この叫びを聞いているものがいるなんて、思いもしない。(>>+21)
ただ必死に、"ノトカー"と名乗った彼だけを見て、彼だけに訴えて。
そのまま彼を行かせるわけにもいかず、ゆらゆらとついて行こうとするが、話しかけられたのならゆるりと振り返るだろう。]