[私がエレオの下へと飛び出し、何もすることが出来ないまま悔恨を表していると、アイリの姿が見えました>>+0。オクタヴィアさんが来られるのは、もう少し後のこと。
アイリが語ったことは、サロン防衛時に私達を見守ってくれていたこと。
でも、当時何も出来ず辛かったこと。
友人は、私と同じでした。
浮かべられた自嘲的な笑みの意味も、何となく解るような気がしました。
私も、何も出来なかったと後悔していたのですから。
――今も、それは変わらずに。]
ううん。逆に私達を見守ってくれていたって知ることが出来て、嬉しい。ありがとう。
……じゃあ、私が色々ヘマしちゃった場面も、見られていたのかしら?
[医務室でボロボロ泣いていた場面は見られていませんように、と無駄な祈りを捧げていたのです。
同時に語られた彼女の最期の話>>+1。
私とは違い、自分が死んだか死んでいないかすら分からないらしいのです。
もしや、アイリは生きていて、ただ幽体離脱しているだけかもしれない?
この話は脳の片隅に置いておこうと。]