[何故、視界が残っているのかと、思考を巡らせてみたのなら、自分に手をかけた者の行き着く先を、見届けたいと願った>>+17>>+18せいかと、行き着いて。より温度を、音を、意識しなくていい場所へと、宿の外へと出たのだった] ―――… ―――――――――…[色づかない息を吐き、窓の外にとしゃがむ男。声をかければ、弱々しく笑って手を振るだろう。今まで以上に、喋るということを避けながら]