まったく……やり辛いったらありゃしないよ。[直情的なのは鬼の性、それでも力で押し通るのが鬼族流のやり方である。 しかし、どうやら八竜は、それが通るほど甘い相手ではないようだ] なるほどね。やってみよう。[ミリアムの提案に頷き、両の手に2本ずつの苦無を構える。 手から離れた物を操るにはそれなりの集中力がいる。 "読まれにくい"不規則な動きを実現するには、この数が限界だった] いくよ!