― 現在:スリープルームN ―
シル、無事だったんだね。
[知人が繭から出てくるなんて思ってもみなかったので、
私は思わずそう口にする。
その直後に浮かぶ疑問]
あれ?
シルは私達と同じくコクーンの中に居たけど、
起きる直前にこの部屋にいなかった。
ということは本体が目醒める時に、
今の状態の私達はその場にいる必要はない……のかな
[情報を結び付けようと声に出して整理を始めると、
彼から呼びかけが聞こえてきた>>3:+33]
シルから私達は見えない筈なのに、
シルから見たらこの部屋に誰もいないように映るはずなのに
「誰かいる?」って聞くの……?
あれ、もしかしてシルは私達が見えなくても、
私達が存在することは分かっている…の?