[フランツの村長さんを怨む様子には、わたしは少し首をかしげます――明確な肉体もないのにできることかしらん、まあ雰囲気です。]そんなの、あなたが臆病者だから自立できなかっただけでしょう。逆恨みじゃないの?……自立しないことを良しとしていたのは親の罪とは思うけども。[死んでようやく反抗の意思を見せるフランツを、わたしは生きているときよりも心穏やかに見ることができました。]結局、あなたのしたいことって何だったの?