[トクトクと、注がれる紫の汁をながめながら、すくりーんに映る映像と、たいぷらいたーから吐き出される紙を見比べる。]
クレステッドが組織の者だろうと、守護獣だろうと、襲撃されなかったのには説明はつくな。
どちらを強くみるかで、クレステッドの真偽が分かれてるのだろうか?
[難しい問題に、俺は唸った。
自分が守護獣であのタイミングで露出してしまったとしたら、ナルシスト守護獣になりそうだったからだ。
正直、守護獣に見えてしまっている。]
クレステッドが組織の人間ならば、ナノマシンは黒という結果になる訳であるし、失敗する覚悟で占い師を拉致するより、ユーリエを拉致して霊能を一枚にするのでは……。
あ、だがそれだとクレステッドが組織の者だとすぐにバレてしまうし…むむむ、ならば、占い師を拉致したいと思うのだろうか。
わからない。
[そこまで言って、手渡された、わいんを恐る恐る口に含む……ん、美味い!!
ありがとうイングリット!
チーズも差し出され、それは喜々として受け取った。これ、大好きだ!]