[自らが引き起こした戦争が、その後どうなっていったのか。あれほどに求めた、平穏なシュヴァルベが叶ったかどうか。結局、死んだ後も何一つしらないままだったけれど。――平穏なシュヴァルベに帰るという願いは、自らの手で壊してしまったが。――兄たちの復讐という、もうひとつの望みは叶えていた事に。死の間際に気付いたから。死が訪れるその時には、処刑されるとは思えないほどに安らかな表情が浮かんでいた――]