― 深く青い世界 ―[ここがどこなのか、またわからなくなって、眼下へ視線を移す。 ぼんやりと広がる視界は空からのもの。 見えたのは、薄暗い荒地に横たわる一つの遺体、そして、その傍にかがんでいる馬を連れた騎兵の男。>>501]……ディー先輩……[先刻、海で懐かしい姿を見かけたせいで、「ベルンシュタイン大佐」と呼ぶべきを、つい昔の呼び名で呟いてしまう。 先輩が見ているアレは何だ、誰かが死んでいるんだ、あれは、]……俺だ。