[本当は怖かったのだ。幾度となく弱さの蓋が開きそうだったのだ。でもそれを押しとどめたのが、"化け物"になるのかという言葉。>>6:59あれだけ抵抗していたのに、胸のどこかにストンと落ちた。ああ、化け物になる"だけ"なのか……と。それだけで、彼を止めることができるのか……と。そうすれば、随分と気が楽になったのだから……。……自分も本当に趣味が悪い。そんなことを思いながらも、ソマリの最高の褒め言葉に、心が満ち足りたような気分で、くすくすと笑う。]