― 処理施設 ―
[どことなくのろのろと階段を下ると、
自然に真正面にある牢が目に入る]
今日は、ジェフロイさんと、リエヴルさん
[静かに呟いた。
昨日は驚いて牢に駆け寄ったものだが、多少なりとも事情がわかってくると、なんとも言えず気まずい。
吸血種とはいえども、本当に、Esを皆閉じ込めるんだな、と思った。
特に今日の2人はEsの中でも格別に王子を慕っている者ではないのか。
交代です、という侍者が階段を上っていくのを横目で眺めると、牢の中に声をかけた。
誰か起きていただろうか]
おはようございます
身体の具合は大丈夫ですか