その、腕、は……、なおるんだよね?[その後、何かに堪えかねたように視線をそらすと、ぽつり、と問うた。初めて――彼がまともに戦って満身創痍になったところを目の当たりにした。それゆえの衝撃がいっぺんに来ていた。桜の香りづく風が吹いても、すぐに散るものではあるまい*]