[横目で見ていた窓の外で、景色が変わった。セルウィンにも見えているのだろうかとふと思う。不思議空間だから、よくわからないな。ともかく、そこに映っていたのは、仲間たちの前にいるフェリクス隊長の姿だった。] 隊長…。[休んでいけと命じられた仲間たちが、青い顔で下がっていく。それも痛かったけれど、隊長の溜息は胸にきた。] 隊長、すみませんでした―――[届かないとわかっていても、謝らずにはいられない。]