― 回想:シルのコクーンが開く直前 ―
[部屋に入ってきたヴェルナーは、
メイン・サロンで鬼の形相で叫んでいた眼鏡の青年を連れていた。
この青年を私は知っている>>2:+39
紅華軍のベネディクト准尉だと名乗っていた>>2:16時に、
其処に私も居たから。
メイン・サロンで見かけた時とはまるで別人のように
落ち着いている彼を見て一瞬虚を突かれたけど、
ヴェルナーと共に来たことが何を意味するのかを悟り、
私は表情を曇らせた。]
えっと……
[何て声を掛けようと迷っていると、彼から問いかけが来た>>+12
取り残されたという言葉にドキッとして、一歩後ずさる。
直前までそれを忌避>>+6していたから。]