[あの時、確かに思った。>>2:78
家にはお金がないから服も――言っては悪いがあんまりなかったように思う。
姉が女の子っぽい服を着たところも、見たことない――気がする。
姉だって可愛い服着ればきっと、似合うのに。
じゃあ何が似合うかと考えて、出てきたのがサンタ服だった。>>2:87
今目の前で確かに少年の考えが実現している。
しかし――ほんとに似合う、とか考える以前に]
ねえちゃんすごい…………。
[ミニスカは少年にはまだ刺激が強かった。
赤くした顔を覆って後ずさる。
その最中、こけて後ろ向きにひっくり返った。でも痛くなかった]