[容器のふたを開けながら、服を脱ぐヴェルの手で上半身がさらけ出されていくのを見た。
まずいくつもの古傷が目についたが、
服を完全に脱いだころには、生身の腕――があったところと、
機械仕掛けの腕との繋ぎ目まではっきり見ることができた。
傷だらけの上半身において最も真新しい傷は、
彼の申告通り赤い火傷跡として見受けられた。
無理やり繋がれた左腕と上半身との境目と、あとはあっちこっちに点々と]
無茶したねえ……。
[くぐもった声で呟いた。
とはいえこれはこれでやりがいがあると思えば笑みを浮かべることはできた。
初めにとりわけ痕の目立つ左腕から取り掛かっていく]