[そのあと、2人とはどれだけ話しただろうか。
不意に、硬いものーガラスか、陶器かーが割れる音>>3:252が響く。
その音に真っ先に反応したのは、ベルだった。すぐさま、メイン・サロンのほうへと飛んでいく。
続いて、アイリが、慌てたようにベルに続くように飛んでいく。
私も、2人に続いて飛んでいく。
自分の、死について考えながら。
そのせいか、メイン・サロンに着くのには少し間が空いてしまった。
私がメイン・サロンに着いたとき、私は、悲しむベルと、それを慰めるアイリ、そして集まったこの船にいる人のほとんどを、部屋の入り口から見る。
私は、嘆くベルに声をかける。私の言葉が、どれ程意味があるかはわからないが、少しでも彼女の心に届けば。]
…ベルが、つらいのは本当にわかるよ。
今は、悲しむときだから。つらいよね…。
だけどさ。きっと、あなたが、あなたの友達が悲しむのを望まないように、きっと、あなたの友達も、あなたに悲しんで欲しくないんじゃないかな?
あなたが笑えば、きっとあなたの友達も笑ってくれるよ。