時間というものは……長きにわたればわたるほど人々を、人と神すらも引き裂いてしまう。けれどあなた方にとっては、違う……ように見えますから。[きっとここが戦場《いくさば》から離れた場所で、玄武神はこんな戯言めいた話も、さほど顔色も変えずに聞いてくれる気がしたから、底で渦巻く思いのたけを、浮かべて言葉にできたのだろう。けれどもジークムントに送りたい言葉は、まだ。ともかく。遠くにいても話せる手段が分かっただけでも安堵を顔に浮かべ、程なくしてもう少しだけ休息をとることを選ぶのだった**]