[帝国にも公国にも、どちらにも可愛い教え子たちがいる。彼らの中には、兄たちの死に関わる貴族の関係者がいたかもしれない。だから――兄たちの死で、教え子たちを恨みたくなかったから――ずっと心の奥底に、無意識に封印していたのだ。兄たちの復讐を――という、その思いを。]