[目隠しの手を外して、黒猫の瞳を覗き込む。散りゆく紅薔薇の花弁をひとつもぎ取って、その唇に食ませた。にこやかに微笑。] さて。もう一度最初から問い直そう。 お前が望むものは何か。 欲するところを正直に答えよ。