人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


【墓】 特務大佐 シロウ

[兄たちにとっては簡単な部類の仕事――とある貴族の主催する夜会に臨席する大公の護衛――に雇われ、たおやかな貴婦人を装った刺客に惑わされ、大公を庇って命を落とした長兄。

帝国と公国、それぞれに仕えた双子の次兄たちは。
それぞれの君主ではないとしても、国を支える大貴族たちの思惑によるものだろう、暗殺や破壊工作を繰り返し。
その果てに、クレメンスを暗殺しようとした帝国側の兄が、クレメンスを護衛していた公国側の兄と相討ちになって果てた。

――任務の中での死は、誰のせいでもない。
――ただそれぞれの技量が足りなかったからだ。
――誰を恨むようなものでもない。恨むなら、力量の足りなかった死んだ本人を恨め。

そう、幼い頃に教え込まれていたから、ずっと自分の心の奥底に眠っていたそれに気付く事ができなかった。


自分は、兄たちを奪った帝国と公国、どちらも憎んでいたのだ。
だからどちらも壊したかった。
そしてその2国の跡に、新しいシュヴァルベを作りたかった]

(+21) 2013/06/20(Thu) 00:56:21

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