[そこに投げ掛けられたのは、思いも寄らぬ申し出>>+18]
はっ。
いえ、そんなお気遣いなどは――
[むしろこちらから礼をすべきところではないか、とは思うが。
とはいえ当主の働きに対する礼を、自分が辞するものでもないだろうと思い直し]
そうですね。
食べ盛りなので、食べる物ならなんでも――といったところですが。
まあ、菓子などがいいのではないかと。
[単純に喜びそうなものとしてそこに行き着く辺り、当主の精神年齢が窺われてしまうだろうか]
土地柄、領内での食事は質素になりがちなものですから。
[一応はそう付け加えるのだった**]