― 小部屋 ―[仔鴉が去り、青銀の娘が残された部屋へ、霧が忍び込む。霧は彼女の足元にわだかまり、じわりと姿を変えた。漆黒の闇が、その場に口を開く。二度目の闇は、時間を掛けなかった。ひといきに呑みこんで引きずり込むのは、操る主の心が逸っている現れ。] さあ、また捕まえた。[彼女は気づくだろうか。あの時>>2:+25と同じ声だと。]