―――――――――――――![感覚を取り戻した魂は、吹き付ける雪に痛みを覚えもするけれど、何もしないでじっとしていたら、自身への嫌悪に沈み込んでしまいそうで。それらを振り切るように、少女の行方を探そうと、音にならない声を張り上げる。仕方ないとはいえ、自身を暴かれるのはあまり愉快なものではないと、検分の様を見ないでいたのは幸運か。男の魂の姿だけは、生前の様とあまり変わりがない**]