ああ。 良い顔になった。[得たり、と満足げに笑む。] このまま泣いて許しを請うだけでは、興ざめだと感じていたところだ。 もう少し、このまま意気地を保ってくれたまえ。 私が君の叩き直せるように。[ぐいと鞭を引き、手元に引き戻す。雛仔が握ったままであれば、手の平の皮を裂き、轍のように深い掻き傷を作ることだろう]