― 談話室 ―
[手を置いた侭暫くそうしていると、娘の目はうっすらと帳を持ち上げてゆく>>2:+3>>2:+4]
パメラ。
そうか、見えるのなら――…皮肉なものだな
[死んでから漸く、鮮やかな世界の色を得れるなど。
しかし窓の外は銀世界。紅葉を楽しむ事は無理な話だが]
……。
[問い掛けに首肯する>>+5。
出会った時の緑装束では無いし眼の色は異なるが、男の顔も髪も生前の侭だ。]
形見?
[細かい事情を旅業を営む主が知る訳もない。
娘を守る筈の形見の品が、人狼に狙われ易い孤独へ誘ったなど。
これもまた、酷く皮肉な現実。]